新しい健康的なルーチンを始める。あるいは以前のルーチンを取り戻す。習慣を軌道に乗せるには、決意するだけでは不十分。ステップバイステップの計画も必要だ。
今年こそは、腹筋を割ろう。脂肪分を避けて、良質なタンパク質、新鮮な野菜、全粒穀物だけを食べよう。8時間睡眠を当たり前にしよう。そのような誓いを年初に立てた人は、少なくないはずだ。
そして2月。現実を思い知るときは、早々にやってくる。
「健康的なルーチンを続けようという最初の決意も、徐々に弱まっていきます。現実が押し寄せると『ここまでやる必要もないか』とか『明日にしよう』といった気持ちが出て挫折してしまうのです」と語るのは、サーシャ・ハインツ博士(発達心理学者)。目標設定と行動変化を専門とするマインドセットのコーチだ。またスクラントン大学では、新年に誓いを立てた200人を対象に追跡研究を実施し、この現象を定量的に評価した。前向きな変化を実行に移して、少なくとも2年間継続できた人は全体の19%に過ぎない。大半の人々は新しい目標を補強したり、達成を促すための行動を起こさず、そのせいで意思が軌道を外れてしまったのだ。
もしあなたが挫折した81%に含まれている場合でも、心配は要らない。つい最近そんな経験をしたばかりでも、以下の手順を実行すれば大丈夫だ。今度こそ健康的な習慣の定着に取り組んでみよう。
「健康的なルーチンを続けよう。そんな最初の決意も、徐々に弱まっていきます。現実が押し寄せると『ここまでやる必要もないか』とか『明日にしよう』といった気持ちが出て挫折してしまうのです」
サーシャ・ハインツ博士
(発達心理学者)
文:マリッサ・スティーブンソン
イラスト:ダビデ・ボナッツィ