トライアスロンに欠かせない装備

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トライアスロンレースでトップパフォーマンスを発揮するには、レース前の準備が肝心。 各種目で実力を発揮できるように、必須アイテムのパッキングリストをチェックしよう。

最終更新日:2022年7月26日
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トライアスロンのチェックリスト: 次のレースで自己ベストを狙うためのトップ10アイテム

スプリントトライアスロンであれフルのアイアンマンレースであれ、複数の種目に対応する装備を整えるのは簡単ではない。 スイム、バイク、ランのトランジションで苦労するのは熟練者も初心者も同じだ。 つまり、トランジションの準備に力を入れれば、貴重な数分を節約できるということ。もちろん、レースに必要な装備もしっかり整えておかなければならない。

自転車の準備に加えて、次のチェックリストを確認しよう。

トライアスロンのチェックリスト:レース当日までに揃えておくべき10のアイテム

  1. 1.ウェア

    ウェアは天候によって異なるが、オハイオ州立大学ウェクスナー医療センター所属でスポーツ医学を専門とする医師であり、USATF認定コーチでもあるティモシー・ミラー博士は、3つの種目すべてで着用できるボディスーツの使用を推奨している。 ボディスーツなら着替えの必要がなく、特にスイム前後のトランジションで有利だ。 ボディスーツを使用しない場合は、次のアイテムを揃えよう。

    · キャップ(必要に応じて)

    · ランニングジャージーまたはランニングシャツ

    · ランニングショートパンツまたはランニングパンツ

    · ソックス

    · ランニングシューズ

    · スイムスーツ

    · サイクルジャージー

    · サイクルショートパンツ

    · クリップインシューズ(必要に応じて)

    · スウェットシャツやスウェットパンツなど、レースの前後に着るウェア

    ここでシューズに関する補足をひとつ。ミラー博士によると、レース前にシューズをペダルに装着し、トランジションの際に足を滑り込ませてすぐに履けるようにしておくことで、時間を節約する選手がいるそうだ。 ランニングシューズを履いて自転車に乗るという時間節約術もある。

  2. 2.自転車用ヘルメット

    意外にも、ヘルメットは準備のどさくさに紛れて忘れることがよくあると、USATF認定コーチでRunning with Lifeを運営するエイミー・ドレッキは話す。 レースではヘルメットの着用が義務づけられているため、これは大問題だ。近くにショップがなければ、スタートする前に失格になりかねない。

  3. 3.タイヤ交換に必要なアイテム

    便利な修理キットを用意しておくことが重要だが、すばやく使う方法を身につけておくことも大事だと、ドレッキは指摘する。 レース当日までに、タイヤの修理や交換を何度か練習しておくようアドバイスしている。

  4. 4.個人情報を収納した防水加工のバッグ

    これはレース関連の情報、ID、緊急連絡先などを入れておくのに役立つ。

  5. 5.サングラス

    走るときは使わなくても、自転車では必要になるとドレッキは言う。 「自転車ではまぶしさを抑え、小石などから保護するために着用します。ヘルメットの内側に置いておけば、忘れずに着用できます」

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  6. 6.ゴーグルとスイムキャップ

    これは必須ではないが、スイムキャップをかぶると流体力学を利用でき、ゴーグルを使えば大勢の選手に囲まれても泳ぎやすい。

    ミラー博士はこう話す。「レースによっては洗濯機の中で泳ぐような状態になることもあります。 1人で泳ぐときはゴーグルがなくても問題ないかもしれませんが、しぶきを上げて泳ぐ選手たちに囲まれると、特に晴天の日はゴーグルが必要になるでしょう」

  7. 7.タオル

    暖かい天候の日はスイムの後も自然乾燥で対応できるが、気温が低い日は、次の種目で寒い思いをしないで済むように、タオルを準備しておきたい。

  8. 8.擦れ防止クリームやスプレー

    運動中に擦れが起きやすい部分をあらかじめ保護するのに役立つ。 トレーニングで使っていなければレースでも不要と思うかもしれないが、持っていれば苦痛を減らすために役立つことがあるとドレッキは説明する。

  9. 9.レース中の補給用の水分と食品

    エイドステーションがたくさん用意されているアイアンマンレースでも、経験のある多くの選手は、ハイドレーションパックや、エナジージェルのような炭水化物を含む補給食を携帯する。 距離が短めのトライアスロンでは、少なくとも水分と電解質を補給できるエイドステーションが設置されることが多い。 アイアンマンレースのような長距離レースになると、コースのさまざまなポイントで、軽食やエナジージェルが提供される。 レース後に食べる軽食も忘れないようにしよう。所持品とともにバッグに入れて預けておくとよい。

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  10. 10.トランジションバッグ

    これは実際にレースで使用する装備品を入れるバッグとなる。レース後に必要なアイテムも積み込んでおこう。 たとえば予備のソックス、日焼け止め、すぐに冷却に使えるアイスパック、乾いたシューズかサンダル、リップクリームなど。 もしもの時に備えて、レースで使うアイテムの予備を入れておくのもよいだろう。 たとえば、スイムキャップやゴーグル、サングラス、スイムスーツなど。これらは重複して持っていても役立つ可能性がある。

    何よりも重要なのは、 準備した装備で練習することだとミラー博士は指摘する。 レース当日は予期しない出来事が起きるもの。スイムが思った以上に混雑したり、自転車にちょっとした問題が起きて修理に数分取られたりすることもある。 特にトランジションを含め、さまざまな状況を想定して練習しておけば、整った状態でスタートラインに立つことができる。

    執筆:エリザベス・ミラード

公開日:2022年3月22日