縄跳びに適したシューズの選び方
スポーツ&アクティビティ
縄跳びはワークアウトに取り入れるのにおすすめだが、適切なシューズを履く必要がある。
縄跳びは子どもの遊びにとどまらない。実際にカロリーを消費でき、心臓の健康改善にも効果がある優れたカーディオエクササイズだ。 コーディネーションの向上や骨の強化も期待できる。 けがのリスクが低いエクササイズであることは周知の事実であり、カーディオエクササイズをいつものワークアウトに取り入れたい場合におすすめだ。
ただし、縄跳びを安全に、そして効果的に行うには、あらゆるエクササイズと同様、適切なシューズを履くことが重要となる。
縄跳びをワークアウトに取り入れる
さまざまなワークアウトでルーティンを組み立てることで、全身の筋群に働きかけ、心肺機能を強化できる。 フィットネスを習慣にして、モチベーションを高めながら継続して熱心に取り組んでいくには、楽しめるエクササイズを組み合わせることが大切。 幸い、エクササイズには豊富な選択肢がある。なかでも縄跳びは、多くの大人にとって、子どもの頃の喜び、楽しさ、懐かしさを呼び起こしてくれるアクティビティだ。
縄跳びの主なメリットの一つは、カロリーを燃焼すること。 その動きと有酸素運動の効果で、カロリーを速く消費する。たとえば、体重が68kgの人が縄跳びを1時間行うと約750カロリー、20分では250カロリー消費できる。 これは、縄跳びによって多くの筋群が働くからだ。 さらに、縄跳びが熱を発生させるエクササイズであることも要因のひとつ。 体熱を多く発生するため、カロリーを多く消費するのだ。
縄跳びをいつものエクササイズに取り入れることには、ほかにも次のようなメリットがある。
- 複数の体の部位を調和させて動かす必要があるため、コーディネーションが高まる
- 敏捷性や身体意識が向上する
- エクササイズの際の心肺持久力が強化され、心臓の健康改善につながる
- 骨密度を高め、骨粗しょう症のリスクを下げる
負荷が高く、多くのエネルギーを必要とするため、高負荷インターバル(HIIT)エクササイズのルーティンに取り入れると効果的
初心者へのアドバイス
初心者には、ロープにビーズを通したビーズロープが最適。 コントロールしやすく、形をきれいに保てる。 縄跳びにサイズ設定はないため、自分に最適な長さになるようロープを調節する必要がある。 長さを調節するには、ロープの中央に立ち、持ち手をわきの下まで持ち上げる。 これが理想的な高さだ。
また、縄跳びをする際は、十分なスペースを確保することも忘れずに。 ダンベルなどのフリーウェイトを使用して行うエクササイズやストレッチとは異なり、縄跳びは、頭上、背後、前方をロープが激しく動く。 人や物に当たらないようにするため、周囲に122 × 183cm、頭上に25cmのスペースを確保すること。
縄跳びを行う路面にも注意が必要だ。 カーペットや芝生のような、柔らかい場所は望ましくない。 足が滑りやすいためだ。 一方、コンクリートやアスファルトでは硬すぎるため、 筋肉や関節が過大な衝撃を受ける可能性がある。 板張りの床、合板、衝撃を吸収するマットの上で行うのがおすすめだ。
準備が整ったら、次はロープの使い方をチェック。 頭の上を通って全身をくぐらせるようにロープを回し、両足で同時にジャンプする定番の方法のほかに、次のような跳び方ができる。
- かかととつま先で交互にジャンプする
- 片足でジャンプする
- 膝を高く上げる
- ジャンプするごとに左右に跳ねる
- ジャンプするときに両腕を交差させる
ワークアウトを快適にこなせるようになるにつれて複雑な跳び方にチャレンジすれば、新鮮な気持ちで楽しくエクササイズを続けられるはずだ。
適切なシューズを履く
エクササイズにふさわしい場所を見つけ、縄跳びの跳び方も理解した。次はいよいよシューズの選び方だ。 縄跳びは膝や足首に大きな負荷がかかるエクササイズだが、適切なシューズを履くことで関節にかかる負担を軽減できる。
関節への負担を和らげるため、縄跳びには次のような機能を備えたシューズが望ましい。
- 土踏まずと足首部分のサポート性が優れている。 必要な部分に多少のクッショニングを備えているものが良い。
- ソールは水平で、素材にラバーを使用している。 縄跳びには、かかと部分が高くないシューズが望ましい。 これは単に安全上の理由から。かかと部分が高いと、着地時の安定性が悪くなる可能性がある。 水平なラバーソールのシューズなら、滑って転ぶことがなく、ある程度の衝撃も吸収してくれるので、縄跳びに最適だ。
- 通気性と柔軟性に優れている。 縄跳びは強度の高い運動で、すぐに汗をかき始める可能性があるため、通気性と柔軟性が重要だ。
総合的に見て、これらの機能をすべてではないにしても多く備えている最適なシューズの種類と言えば、トレーニングシューズだ。 トレーニングシューズは、ランジ、ウェイトリフティング、縄跳びなど、ジムで行う運動向けにデザインされている。
縄跳びを始めよう
縄跳びに最適なロープや、この汗を流せる高強度のエクササイズを成功に導くためのヒントについて説明してきた。ここまできたら、もうためらう理由はないだろう。 シューズを履いて、縄跳びを始めよう。
よくある質問
縄跳びを取り入れることの多いワークアウトルーティンとは?
縄跳びを組み込むと効果的なのは、高負荷トレーニング(HIIT)の一環として行う場合。 高負荷トレーニングのルーティンで通常行うランジやスクワット、ジャンプに加えると良い。 また、シンスプリントのリスクを減らすためにふくらはぎを強化したいランナーは、走る前のウォームアップに縄跳びを入れると効果が期待できる。
ボクサーが行う縄跳びエクササイズとは?
多くのボクサーが、ウォームアップのルーティンに縄跳びを取り入れている。 たとえば、10-20分続けて跳んだり、短時間のセットに分けて休憩を取りながら跳んだりする。
裸足で行った方がよいか?
裸足で縄跳びをすると、着地するたびに、足、足首、膝に衝撃がかかる。 つまり関節への負担が大きい。 そのため、適切なフォームが身につている場合にのみ、裸足で縄跳びを行うことを考えてもいいだろう。 初心者は必ずシューズを履くべきだ。 熟練者であれば、縄跳びを裸足で行うと地面に足が直接触れることになるため、足を強化でき、安定性と可動性の向上につながる。