Coaching

「目的」の力でモチベーションをキープする

目的を把握しておくと難しい状況を切り抜けるのが楽になる。目的の見つけ方と、それを見失ったときの対策を紹介する。

最終更新日:January 11, 2021
目的を見つけてモチベーションを高める方法

実際、仕事や趣味はどんなに素晴らしいものであっても、あなた自身やあなたの行動を定義するものではない。それらを定義するのは、あなたの「動機」または「目的」だろう。動機や目的を「物事」や「方法」と区別して考えることができれば、無限のように湧き出るモチベーションの泉とつながることができる。

強い目的意識は、より良い体と心の健康だけでなく、長寿とも関連している。「自分の目的を、北極星のように常に自分を導いてくれる指針として考えてみましょう。指針はあなたが進む方向や毎日の行動を導いてくれます。あなたを取り巻く状況が変わっても、この指針が変わることはないはずです」メンタルパフォーマンスのコーチで『Don't Leave Your Mind Behind: The Mental Side of Performance』の共著者のニコール・デットリング博士は語る。多かれ少なかれ、あなたの周りの環境は必ず変化する。そして、こうした変化の瞬間にどんな行動を取るかに、あなたとあなたの目的がどのくらい調和しているかが表れるのだ。

たとえば、職を失ったとしよう。週末は友達や家族のためにカップケーキを焼き、それで充実感を得られていたなら、このタイミングを方向転換のチャンスとして活用することも可能だ。これまでと同じような、終わりのないミーティングとメールに追いかけられる仕事に応募する代わりに、パンやお菓子の教室に通ったり、パン屋の仕事を探したりすることだってできる。あるいは、激しい雷雨のせいでトレーニングランの予定が台無しになってしまったとしよう。ランに出かける動機が、幼い頃に一緒に走り、自分が出場した全レースで応援してくれた父親との絆だとわかっていれば、こんな日はリビングでランナーのための筋力トレーニングのワークアウトに取り組む時間にできるかもしれない。

「目的は、朝、ベッドから飛び起きるための意欲やエネルギー、モチベーションを与えてくれます」スポーツ心理学者で『The Champion's Mind: How Great Athletes Think, Train, and Thrive』の著者、ジム・アフレモウ博士は語る。「目的がないと、人は孤立していると感じ、意欲がわかず、ただ海の上を漂っているような感覚になります」この状態では、職探しでもトレーニングプログラムでも、前進が難しくなってしまう可能性がある。

「目的は、朝、ベッドから飛び出すための意欲やエネルギー、モチベーションを与えてくれます。目的がないと、人は孤立していると感じ、意欲がわかず、ただ海の上を漂っているような感覚になり得ます」

ジム・アフレモウ博士、スポーツ心理学者、『The Champion's Mind: How Great Athletes Think, Train, and Thrive』著者

真の目的を見つける方法

自分の目的を理解して確かなものにすることは、1つのプロセスだとアフレモウ博士は語る。まずは、「このスポーツが大好きだから、どこまで上達できるか試してみたい」、「コミュニティとの連帯感に喜びを感じる」など、自分でやってみたいことや大好きなことを考えることから始めてみよう。何も浮かばなかったら、「今日はどんな自分を誇りに思えることをしようか?」、「どんな悪い行いを正したいと思うか?」といった質問を自分自身に投げかけてみるといい。こういった質問をすることは、自分を突き動かすアクティビティや信念を深く掘り下げるのに役立つ。

自分の目的が把握できたら、「日常生活のゴタゴタが始まる前の朝の時間に、その目的を毎日振り返り、自分とのつながりを強めます」アフレモウ博士は説明する。「自分がその人生の目標を達成した場面や、目的を果たした場面を心に思い描いてみましょう」。また、目につく場所に、目的や目的を果たした時の気分を思い出すのに役立つちょっとしたリマインダーを置いてみよう。父親からもらったお祝いのカードでも、付箋に書かれたメモでもいい。こうしたリマインダーを見ることは、自分の人生の北極星に向かって歩み続けるための健康的な習慣を作り、維持していくのに効果的だとデットリング博士は語る。

目的を見失ってしまった時の対処法

  1. 慌てない。
    どんなに強い目的意識を持っていても、人間なら、不満を感じる日や、やる気がでない日があって当然だ。そんな時は、どんな決断も、良い悪いと一方的に決められるものではないことを覚えておこう。時には、仕事探しを休む日も、ワークアウトの代わりに昼寝をする日も必要だ。「敗北感に打ちのめされるのではなく、ただこうした感覚に気付くことが重要です」アフレモウ博士は語る。
  2. 他の人たちから学ぶ。
    時々ではなく頻繁に挫折感が生まれる場合は、目的を見失ってしまった可能性がある。目的を再び見い出す、または新たな目的を発見するには、インスピレーションを見つけるミッションを開始しよう。信頼する友達、家族、カウンセラー、コーチ、チームメイトに、彼らの目的は何か尋ねてみる。また、感動的な映画を見る、尊敬する人々の伝記を読むといった方法もいいだろう。「目的が消えてしまったり、実現が困難になった時、こうした人々が何をしたのかに注意してみてください」アフレモウ博士は提案する。「多くの場合、こうした人々は、その時々で違うものを動機にしていることがわかると思います。現在の自分の状況と似た要素を見つけ、やる気を取り戻すために活用しましょう」
  3. もう一度、自分自身に問いかける。
    デットリング博士は、最初に行った難しい質問を再び自分に投げかけてみることを勧めている。しsて、今回は質問を少し増やしてみよう。「私が一番大切にしているのは何?」、「なぜ大切にしているのか?」、「それは未来にはどんな姿になると思うか?」考えを書き出して、忘れないようにしよう。
  4. 少しずつ前進する。
    本当に行き詰まりを感じている場合は、パンやお菓子のレシピ本を注文するなど、小さな一歩と感じられる行動を1つだけ取ることを考えてみよう。1つだけにするのがポイントだ。「ほとんどの場合、1つの行動が次の行動につながります。恐れや不安のゾーンから抜け出すための何かをした途端にコントロール力を取り戻し、自分自身に少しだけ自信を持てるようになるのです」デットリング博士は説明する。そして、よく考えてみることも重要だ。自分が下している決断は、目的との距離を縮めているか、それとも離しているか?そこから軌道修正をしていけばいい。

    また、誤解のないように言っておくと、自分の目的に沿って生きるといっても、それは人生がたちまち楽になることではない。「全力で取り組むのはいつだって大変です。でも、自分の目的を把握することは、その目的を果たす過程で直面する課題や逆境をチャレンジとして捉えるのに役立ちます」アフレモウ博士は語る。「『失敗』を学習の機会と考えられれば、進歩を止めたり、自分にダメージを与えたりする代わりに、自分を成長させることができます」どんなに辛い時でも、自分の成長に向かって進むためのサポートをしてくれる。これこそが目的の持つ素晴らしい力なのだ。
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