カジュアルな場面でシューズをしっかりフィットさせるための、シューレースの4つの結び方
スタイリングのヒント
シューレースの基本的な結び方を知りたいとき、また誰かに教えたいときに参考になる一般的な結び方を、動画付きで解説。
一日に何度も、何気なくシューズの紐を結んでいるのではないだろうか。 ほとんどの人にはお気に入りの結び方がある。たいていは子どもの頃に習ったものだ。 そんな結び方をほんの少し変えてみるだけで、紐がほどけず、快適にしっかりフィットする結び方になる。 ここではその結び方を説明しよう。
シューレースの結び方:一般的な4つのテクニック
しっかりと固定され、ほどけず、ちょう結びがきれいに中央に来ていること。それが、日常のほとんどの場面で重要となる。 ここでは一般的な4つのシューレースの結び方を説明しよう。いずれもちょっとした工夫を加えた方法なので、必要に応じて使い分けるとよい。
1.シューレースの標準的な結び方
シューレースの標準的な結び方は必ずしもランニングシューズを固定するのに最適というわけではないが、普段履いているシューズにはぴったりだ。 ほどけにくくする必要がある場合は二重結びにするが(4つ目の結び方を参照)、 たいていは一重で十分だ。
シューレースの標準的な結び方は次の通り。
- 「X」をつくるようにシューレースを交差させる。
- 上側のシューレースの先を下側のシューレースにくぐらせて引く。
- シューレースの片方の端に輪を作る。
- その輪にもう一方のシューレースを1回巻き付ける。
- 巻き付けたシューレースでも小さな輪を作り、真ん中の「穴」にその輪を通す。
ちょう結びとも呼ばれ、現在最もよく使われているシューレースの結び方だ。
2.トゥーループ・シューレース・ノット(うさぎ結び)
普段シューズを履く場面に向いている結び方がもう1つある。トゥーループ・ノット、別名「うさぎ結び」で、多くの子どもが最初に習う結び方だ。 教えやすく覚えやすい結び方だが、必ずしも素早く結べるとは限らない。
トゥーループ・ノットでシューレースを結ぶ方法は以下の通り。
- 「X」をつくるようにシューレースを交差させる。
- 上側のシューレースの先を下側のシューレースにくぐらせて引く。
- シューレースのそれぞれの端に輪を作る(うさぎの耳のようになる)。
- 輪を交差させ、その間の「穴」に片方の輪を通す。
- それぞれの輪の上側を持って引いて締める。
ヒント:結ぶのに時間がかかるだけではない。この結び方の最大の難点は、輪の大きさが偏りやすく、ちょう結びがきれいに仕上がらないことだ。 仕上がりが気になる場合は、ゆっくり結び、しっかり締めるようにしよう。
3.ベター・ボウ・シューレース・ノット
ほどけにくくしたい場合は、あまり複雑ではないので、ベター・ボウ・ノットを試してみよう。 この方法では、標準的な結び方に手順を1つ加える。 輪にしたシューレースを、もう一方のシューレースで(1回ではなく)2回巻くのだ。 それ以外の手順は標準的な結び方と同じだ。
ベター・ボウ・ノットでシューレースを結ぶ方法は以下の通り。
- 「X」をつくるようにシューレースを交差させる。
- 上側のシューレースの先を下側のシューレースにくぐらせて引く。
- シューレースの片方の端に輪を作る。
- その輪にもう一方のシューレースを2回巻き付ける。
- 巻き付けたシューレースでも小さな輪を作り、真ん中の「穴」にその輪を通す。
4.ダブル・ボウ・シューレース・ノット
この方法では、標準的な結び方にもう一つ手順を加え、より固い結び目を作る。 シューレースがほどけないようにしたいときに適した結び方だ。
ダブル・ボウ・ノットでシューレースを結ぶ方法は以下の通り。
- 「X」をつくるようにシューレースを交差させる。
- 上側のシューレースの先を下側のシューレースにくぐらせて引く。
- シューレースの片方の端に輪を作る。
- その輪にもう一方のシューレースを1回巻き付ける。
- 巻き付けたシューレースでも小さな輪を作り、真ん中の「穴」にその輪を通す。
- 最後に2つの輪を交差させ、片方の輪をもう一方の下にくぐらせて引く。
ヒント:これは結び目が解けやすい合成素材やコーティング素材のシューレースに最適な結び方だ。
シューレースの結び方は何通りあるか?
標準的な6ペアのアイレットを持つシューズを想定した場合、シューレースの通し方の数を計算してみると、1兆通りを超える。 アイレットへのシューレースの通し方によって、シューレースのスタイルと結び目の固さが変わる。 結び方によっては少し時間がかかる場合もあるが、シューズの見た目と履き心地に新しいアレンジを加える手段になるだろう。
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