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第3章 ランナーについて

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ランナーについて
誰も成し遂げたことがないことを、誰かができるかどうかを測るには、どうすれば良いのか。 人間の能力に対する考え方を、一変させるようなことが実現可能なのか。

NIKEのサイエンスチームは、2時間の壁に挑むマラソンランナーを選出するにあたり、 まずはじめにそうした問いに答えなければならなかった。生理学、ランニング、運動能力における 優秀な頭脳を集め、科学チームは試験一式を開発。ただ世界最速ランナーになるだけでなく、 その先の速さ、2時間の壁を超える可能性を秘めたランナーの選出に乗り出した。

全試験が終了し、2時間の壁を破る可能性を秘めたランナーとして、3名が選出された。 レリサ・デシサ(エチオピア)、エリウド・キプチョゲ(ケニア)、ゼルセナイ・タデッセ(エリトリア)。

3つの異なる国、3つの異なるストーリー。 それらがひとつになり、42.195kmを最速で走り切る方法を探る。

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3名の中で最年少のランナー。レリサは2013年のドバイマラソンにおいて、 2時間4分45秒という好タイムでマラソンデビューを飾った。 その後、ボストンマラソンで2回優勝(2013年、2015年)、 ハーフマラソンの自己ベストは59分30秒。

レリサは自信に満ち溢れたタイプだ。2013年、23歳でボストンマラソンに 初挑戦する彼が、当時、「優勝できると思うか?」と聞かれ、「もちろん 優勝する」ときっぱりと即答した。しかし、それだけで彼に、ただの 「生意気な新人」というレッテルを貼ってしまうのは間違いだ。彼が ゴールしたちょうど1時間後に発生した、ボストンマラソン爆弾テロ 事件の犠牲者に敬意を払うために、彼はメダルをボストンに返還した。

シャイな性格で、口数は少ないが、レリサはその目に、偉業達成への自信 をにじませる。やるからには結果を残す。歴代の名高いエチオピア人ランナー たちにインスパイアされたランナーにとって、これは当たり前のことだ。 そしてレリサも、いつの日か彼らと同じように憧れの存在になりたいと考え ている。エチオピア史に残る偉大な長距離ランナーたちの足跡を追う限り、 彼が謙虚な姿勢を忘れることはない。

だからこそレリサは、BREKING2リサーチチームのアドバイスや情報を貪欲 に吸収し、活用するのだろう。彼はその若さゆえに、経験不足であることは 否めない。それは言い換えると、新たな経験に対してきわめて柔軟に対応 できるということでもある。

「レリサはあらゆるものをよく受け入れ、我々のどんな助言でも積極的に 試している。学べることは何でも学んでやるぞという感じでね」と、 NIKEスポーツ研究ラボのリサーチャーでBREAKING2リード生理学者 でもあるブレット・カービ博士は語る。

レリサは直近4つのマラソン大会で、2時間10分を切れていない。しかし、 現在チームのサポートで、量をこなすのではなくスピードを重視した トレーニングにシフトし、栄養面に気を配った準備を取り入れている。

「科学の助けを借りて、多くのことが実現されてきた。電気、自動車、飛行 機、モバイル、カメラ、衛星。すべてね。鳥が飛ぶ様を研究して、飛行機が 生まれた。有能な科学者なら、『BREAKIG2はありえる』と言うだろう。 科学の助けを借りて、このプロジェクトもきっと実現する」とレリサは語る。

レリサ・デシサ 27歳(エチオピア出身)

「科学の助けを借りて、多くのことが実現されてきた。 電気、自動車、飛行機、モバイル、カメラ、衛星。すべてね。」 -レリサ

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エリウド・キプチョゲ 32歳(ケニア出身) エリウドは、男子マラソンの現オリンピックチャンピオン。8つのマラソン 大会に出場し、7回優勝。地球上で最強のマラソンランナーと評される人物 である。自己ベストは、去年のロンドンマラソンでマークした2時間3分5秒。 これは歴代3位の速さだ。

エリウドはもともと、10年以上にわたり、長距離界において圧倒的な存在感を 放っていた選手。それは、集中的で一貫した、彼の取り組み方のたまもの だった。彼の天性のフィジカルと、姿勢は世界トップクラスと言ってよく、 それがランにおけるメンタル面を鍛え上げ、好成績を収め続けることを可能にした。

「走るということは、考えること。思考がまとまっていないうちは、走るの をやめてはダメだ。十分に集中し、前向きな思考を巡らすことが大切だ。」 とエリウドは語る。それゆえに彼のトレーニングは、家族や自宅から離れ、 のどかな風景が広がるケニア西部の高原都市エルドレットで、ドミトリー スタイルの施設を拠点に行われる。

彼のランニングスタイルは、精神を巡らすことと肉体を動かすことの微妙な ラインを、きめ細かくコントロールするところにある。心の平静を保ちつつ、 標高約2,000mの地で危険なまでのスピードで走り込む。 「エリウドは尋常じゃないペースでトラックを走っているのに、すごくリラッ クスしているように見える。ランニングフォームはタイトで、目の奥でプロ グラムが実行されているような感じなんだ。なすべきことを理解している」 とBREAKING2医師兼パフォーマンスエンジニアのフィリップ・スキバは言う。

2時間の壁を破ることに関して、エリウドは揺るぎない自信を持っている。 彼が偉業達成に挑む目的は、もっと大きなところにある。「まず、全世界 に対して、『人生とは前進すること、そして前進できる場所を見つける こと』だと言いたい。次に、人間に限界はないと証明したい。これが私 からのメッセージだ」とエリウドは語る。フィジカルが困難に直面して も強靭なメンタルにより凌駕する、それがエリウドだ。


「走るということは、考えること。思考がまとまっていないうちは、 走るのをやめてはダメだ。十分に集中し、前向きな思考を巡らすことが大切だ。」 - エウリド

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ゼルセナイはオリンピックに4回出場、世界ハーフマラソン選手権で5回優勝。 男子ハーフマラソンの世界記録保持者であり、タイムは58分23秒だ。

ゼルセナイのランニングキャリアは「代替案」として始まった。10代の頃は 競輪選手を目指していたが、ランナーとして地元でスカウトされ、陸上競技に 転向した。比較的遅いスタートにもかかわらず、彼は長距離ランナーとして 頭角を現す。それから10年、今や世界最高峰のランナーに成長した。

ゼルセナイもエリウドと同様に冷静さが特徴だ。禅のように心の平静を保ち ながらも、肉体には情熱の炎をたぎらせる、アグレッシブなフロントランナ ーである。ためらうことなくどんどんペースを上げ、ライバルたちの士気を くじく。ゼルセナイは、ランナーに好まれるようなペースメーカーではない。

しかし、だからこそ、世界記録をマークした彼のハーフマラソンのスピードは、 フルマラソンに応用できなかった。彼のフルマラソンの自己ベストは2時間10分41秒。 それだけ見ると、不可解とも思えるかもしれないが、彼の比類なき フィジカルを知る者にとっては、今回の挑戦は驚くべきことではない。

BREAKING2生理学者のアンディー・ジョーンズ博士は、「ゼルセナイ のランニング効率には目を見張るものがある。ランニングマシンや トラックでの数値を見ると、期待せずにはいられなくなるよ」と語る。

ゼルセナイの持つフィジカルポテンシャルと、これまでのマラソントレー ニングにおいて、栄養や水分の面にほとんど注意を払っていなかったとい う事実(レース中にほどんど水分補給をしていなかったことを彼も認めて いる)を考え合わせれば、克服すべき大きな隔たりがあるとしても、彼の ポテンシャルは3選手随一かもしれない。

BREAKING2の研究者らが、ゼルセナイのマラソンのポテンシャルを解放する 手段を発見したとき、彼はこう言った。「これでまたレベルアップできる。 自分の弱点も強みも把握することで、目標の達成へ一歩近づける」

ゼルセナイ・タデッセ 34歳(エリトリア出身)

「自分の弱点も強みも把握することで、目標の達成へ一歩近づける」 - ゼルセナイ

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レリサ、エリウド、ゼルセナイが、2時間の壁を破るべく、スタートラインにつく。 目の前で待ち受ける42.195kmの一瞬一瞬は、彼らにとっても体験したことのない走りになるだろう。

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