ファストシリーズ
仲間と「速さ」を追求する
シャレーン・フラナガンにとって、ランニングは常につながりを意味してきた。10,000メートルの銀メダリストとニューヨークシティーマラソンの優勝者としての母国とのつながり。そして、玄関前にランニングシューズが山になり、週末はグループランに出かけるという、ランニング文化が根付いたコロラド州ボルダーで彼女を育てた両親とのつながり。共に高地トレーニングに取り組むバウワーマントラッククラブで、コーチングを担当する一流アスリートとのつながり。そしてランニングで得られる解放感を求めて走る彼女の養女、ブリオーナやキオーナのようなカジュアルランナーとのつながり。それぞれが違った種類のスピードを追求し、違った種類の仲間意識を生み出している。
「ランニングは私に驚くほど多くの目的を与えてくれました。そして、ランニングを通して本当に素晴らしい人たちと出会うことができました。チャレンジとそのプロセスを分かち合うことが大切なんです」
シャレーン・フラナガン
ニューヨークシティーマラソン優勝、世界スポーツ大会銀メダリスト、作家、母親
自信をつける。自分の最速に挑戦する。
2016年にシャレーンと彼女の夫と暮らした双子の姉妹、ブリオーナとキオーナ。走りたくない時もあるが、ランニング仲間やグループから生まれるエネルギーは大好きだという。「1人でいるのは苦手。自分をやる気にさせてくれる人たちと一緒にいたいんです」とキオーナは語る。ブリオーナは、「他の人たちから学べるところがいい。気持ちを高めてくれる人たちと一緒にいたい」と同意する。走り始めると、速さを感じられるところが2人とも気に入っているという。「自分を押さえつけているものがなくなった気分。どこに向かっていようと、ただ体を動かせば、自信があふれてくるんです」キオーナはそう表現する。
「誰かが待っていてくれると思うと、外に出ようという気持ちになります」
「一緒に乗り越えていくんです。あなたは1人ではありません」
ブリオーナ・コブとキオーナ・コブ、双子、学生