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デザイン誕生まで

エア ジョーダン 9
一見したところ、エア ジョーダン 9は最もシンプルなエア ジョーダンのデザインのひとつに見える。だがミニマルな構造とは裏腹に、このシューズには大人気のシグネチャーシリーズで最も深みのあるストーリーのひとつが隠されている。エア ジョーダン 9が登場したとき、マイケル・ジョーダンはバスケットボールコートを去り、野球へのチャレンジを始めていた。だが彼のバスケットボールとのつながりは、これまで以上に強力なものだった。さらに、マイケル・ジョーダンがコートで生み出した伝説は、バスケットボールの世界的な人気を後押ししていた。
エア ジョーダン 9のデザインは、再びティンカー・ハットフィールドが指揮を執ることになった。しかし彼は、シグネチャーシリーズを進化させる新たな方法を探っていた。イノベーションは、デザイナーのマーク・スミスによる、ストーリー性のあるアウトソールという形で誕生。国際的なバスケットボールのストーリーを伝えるため、アウトソールをキャンバスにして物語を描こう。ハットフィールドはスミスを呼んで、このコンセプトの具体化を依頼した。
「彼は、『アウトソールでストーリーを伝えよう。この国際的なストーリーを』と言ったんだ。それでうまくスタートを切れた」と、スミスはエア ジョーダン 9の製作当初を振り返る。この「国際的なストーリー」は、瞬く間にシューズを進化させる原動力となった。
コンセプトができたことで、スミスがもっとも得意な「グラフィック」によるストーリーテリングも可能になった。ユニークな球体のグラフィックと、さまざまな言語による言葉を使い、スミスは世界的な競技となったバスケットボールのストーリーを表現。さらに、左右のシューズで異なる言葉を採用し、それぞれのアウトソールを独自の存在にしながら、完全なストーリーを盛り込んだ。「同じグラフィックを反転させたデザインは使いたくなかった。両方ともユニークなアウトソールにしたかったんだ」と、スミスは説明する。
右のシューズ:フランス語–「DEDE」-専心 スペイン語–「FUERZA」-力 イタリア語–「INTENSO」–激しさ フランス語–「LIBERTE」–自由 ドイツ語–「ANMUTIG」–優美さ 左のシューズ:ロシア語–「СПОРТ」–スポーツ スワヒリ語-「UHURU」–独立心 ロシア語–「СВОБО́ДА」–自由 ドイツ語–「ATHLETISCH」–スポーツ スワヒリ語–「MUUNDAJI」-希望
それぞれの言葉が、コート内外におけるマイケル・ジョーダンの生き方を表現。「試合、勝利、バスケットボールに対する姿勢を表現している。でもこれらの言葉はバスケットボールだけでなく、豊かな人生を送るためのモデルとして見られるべきだと思う」 と、スミスは自身のデザインを振り返って語る。「単なるシューズという枠組みを超えた挑戦をしていたんだ。人に優しくする、というストーリーを伝えたかった」
このプロジェクトは、スミスがエア ジョーダンシリーズとアウトソールデザインを初めて手がけるチャンスになった。それだけでなく、独特なやりがいもスミスにもたらした。「優れたトラクションを生み出す要素について考えるきっかけになった。ヘリンボーンパターンの機能や、多くのシューズに使われている理由を徹底的に調査する必要があったんだ。その上で、技術的なニーズを満たしながらパターンを一新する方法を考えた。でもそれは、ストーリーを伝える視覚的な表現であることが必要だった」と、スミスは説明する。
このシューズは、現在も変わらず鮮やかなストーリーを伝えている。そして、洗練されたデザインから優れたパフォーマンスまでを追求した製作プロセスは、Jordanブランドを大成功に導くいしずえになった。

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