何十年も愛され続けてきた定番デザインにさえ、革新の余地は常にある。1982年に誕生したエア フォース 1は、すっきりとしたスタイルと実験的なカラーが支持されるロングセラー。だが液体金属仕上げを採用したのは今回が初めてだ。おなじみのシルエットが鋳金のようなゴールドに包まれ、シンセティックレザーのアッパーはテフロン風の質感に変化した。踏み出すたびに光を反射し、昼も夜も輝きを放ち続ける一足だ。シューズ内側の素材とシューレースをマッチさせることで、カラーブロックのデザインは温存。オールホワイトのミッドソールが、トロフィー棚に並びそうなシューズの存在感を支えている。だがこのエア フォース 1の真価は、棚の上よりもストリートで発揮されるに違いない。