イノベーションはNikeの真髄だ。機能性だけでなく、アスリート同士の繋がり方、そしてカジュアルウェア商品の展開まで。伝説のエア マックス 1を復刻させたときも、その精神は同様だった。1987年の発売当時、エア マックス 1はビジブルNike Airクッショニングを搭載した最初のシューズとして認知された。そして1992年の復刻バージョンに向けて、デザインチームは普段履き用シューズの耐久性を向上させる新しい方法を考え出した。そのアイデアがアイコン的な新たなランニングシューズを生んだのだ。元々ランニング用として使用されたオリジナルのスエードとメッシュ構造の代わりに上質なレザーを使用して、耐久性が向上した。

最も顕著なデザインのアップデートは金型だった。このハイブリッドデザインは、当時Nikeで最もインパクトのあったランニングシューズ、エア マックス 90の型を使用したものだ。より大きなエアバッグとフレックスグルーブを備えることで、アイコンシューズを普段履きへと進化させた。

シューズはアップデートされ耐久性が向上したが、販売数は限られていた。製造数は数千足にすぎず、販売期間は1992年から1994年の間のわずか1-2年だった。そして2018年、ハイブリッドなデザインが上質なレザーアッパーとエア マックス 90の優れたクッショニングを備えて復刻を果たす。