
NIKE SB X SOULLAND FRI.DAY 0.2
デザイン誕生まで
ソウルランドは、2002年にコペンハーゲンで誕生。同時期、ナイキ SBは後にSB ダンクとして有名になる最初のシリーズをリリースし、注目を集めはじめていた。ソウルランドの創設者、サイラス・アドラーとヤコブ・カンプ・バーリナーは、新世紀に入って登場したナイキSBを、懐かしい思い出としてよく覚えているという。「ナイキ SBと出会ったのは、ブランドが誕生したとき。当時はいつも滑っていて、シューズに対する考え方が完全に変わるきっかけになった。僕だけじゃなく、当時はみんなそう思ったんだ」サイラスは振り返る。「ナイキ SBは、スケートボードとスニーカーカルチャーに熱中する僕みたいな人間のニーズに応えてくれたんだよ」

現在は、誕生から10年以上の歴史を重ねてきたソウルランドとナイキ SB。2つのブランドは2016年からコラボレーションを開始し、今回はその2回目となる。最新作は、ソウルランドのユニークなアプローチを取り入れたSB ダンク LOWとHIGH。シューズには新しいデコンストラクト構造が使われた。「挑戦的なものを作りたかった。リスクがあることに挑戦しなければ、絶対に前には進めないから」デザインに対するアプローチを振り返り、彼はそう説明する。「ダンク HIGHとLOWのデコンストラクトのプロジェクトでは、まだ誰もやっていないことにチャレンジしたかったんだ」

この挑戦的なシューズのデザインでは、Swooshロゴを配置する場所に重点が置かれた。LOWモデルでは、定番のSwooshロゴを小さくして別の場所に移した。「シルエットの重要な要素になっていた大きなSwooshを取り除いて、代わりに小さなSwooshをトゥキャップの上に置いたんだ。サッカーシューズみたいにね。自分にとっても大きなチャレンジだったよ。でも、仕上がりにすごく満足している。形状とソールからダンクであることがはっきりわかるけど、ほかのどのLOWとも違っているからね」サイラスとソウルランドのチームは、ダンク HIGHのSwooshにもユニークなアプローチを採用(ダンクHIGHはSNKRSでの展開がありません)。いつもの場所に定番のSwooshを使いながらも、アドラーのアイデアでロゴが重ねられている。「複数のSwooshを使ったシューズを見たことがあったから、小さいSwooshで試してみたんだ。そしたら『大きなSwooshの上に小さなSwooshを重ねるのはどうだろう』ってアイデアが浮かんだ」

ソウルランドとナイキ SBのコラボレーションによる最新のコレクションは、アパレルコレクションも同時に販売される。限界に挑戦し、時代を超越したSB ダンクの新しいスタイルを生み出しながらも、2つのブランドの特長がバランス良く組み合わされたアイテムに仕上がっている。