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【NIKE公式】GET TO KNOW: WHY NOT ZER0.4 X FACETASM

WHY NOT? ZER0.4 X FACETASM

GET TO KNOW

ラッセル・ウェストブルックが、彼のシグネチャーライン第4章のためにデザイナーに求めたもの。それは特別なカラーパレットとアパレルコレクションだった。

文章:ニック・グラント

イラスト:Coin Parking Delivery

Why not?直訳すると「なぜダメなんだ?」という意味を持つ質問。既存の価値観にはとらわれない者が胸に秘める、野心的でどこか挑戦的な響きを持つ問いかけだ。そしてマルチな才能を発揮し、斬新なアイディアで私たちを驚かせるラッセル・ウェストブルックは、コートでもどこにいても、この言葉を大切にしている。彼は白黒はっきりしている性格を持つゆえに常に目を引く存在でもあり、どんなことにも新たな手法で取り組んでいく。

シグネチャーシューズである「Why Not? Zer0.4」の初登場作の1つに、落合宏理氏の手がける先鋭的なブランド、FACETASMとのコラボレーションを選んだのも頷ける。自分のオリジナルシューズの新作をこのような形で発表した人は未だかつて存在しない。

【NIKE公式】GET TO KNOW: WHY NOT ZER0.4 X FACETASM

ラッセルが初めて落合氏と顔を合わせたのは2018年のこと。アジアツアー中のラッセルが東京にあるFACETASMの旗艦ストアを訪れた。伝統を踏襲しながらも革新的なアプローチを用いた落合氏の服作りを目の当たりにし、すぐに感銘を受けたラッセル。そこには彼のためにカスタムされた「Why Not?」も用意されていた。「東京でラッセルに会えたのは、とても貴重な体験でした」と落合氏は当時を振り返る。「話題は多岐にわたりました。ファッションについてすごく楽しそうに語ってくれて、FACETASMに深い関心を持ってくれたんです。ラッセルはデザインを良く理解していて、どんなスタイルも自分のものにしてしまいます」

 

そして数年後、「エア ジョーダン 1 MID SE フィアレス x ファセッタズム」で落合氏はジョーダンブランドとコラボレーションデビュー。アイコニックなシルエットに抱くリスペクトを表現しつつ、昔ながらのスポーティーな色彩をトーンダウンさせ、さりげなくFACETASMらしさをアピールした。「Why Not? x FACETASM」のプロジェクトはこのときすでに進行中。しかし、この「エア ジョーダン 1 MID」は、Jordanブランド参入のきっかけとなっただけでなく、機能性シューズをラッセルと共にどのように変身させられるかを予見させるものとなった。

【NIKE公式】GET TO KNOW: WHY NOT ZER0.4 X FACETASM

「Why Not? Zer0.4」とアパレルとのコラボレーションが正式に決定すると、新作のシグネチャーラインを特別にするものについて詳細な説明を受けた。「初めてスニーカーを見たとき、その作りとテクノロジーに驚きました」「コンセプトを考えるのが大変でしたけど、新しい課題になりましたし、とても楽しんで取り組めました」前足部に二重に重ねられたZoom Airバッグとアッパーに使用された素材のイノベーションを見て、落合氏はこのシューズがラッセルのトリプル・ダブルのメンタリティーを体現していることに気が付いた。さらに、このシューズは反発力、クッショニング、コントロール性に特化している。これらはラッセルやあらゆるバスケットボールプレーヤーの「獲物を逃がさない」プレースタイルに基き、備えられた機能性だ。また、2019年のツアーに使用された「“Tokyo” PE」など、ラッセルの数々の素晴らしいPEシリーズを受けて、落合氏は「WNZ.4」のデザインにも表現の可能性を感じていた。そこでラッセルの歴史をたどり、デザインの方向性をついに決断。FACETASMの持つ美学から派生しながらも、クラシックな一足に仕上げることに。そして、それこそが落合氏の「Why not?」に対するアンサーだ。

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      「このコラボレーションで最重視したのは色合いです」と落合氏は語る。今回のコラボレーションで落合氏が目指したのは、ストリートウェアの持つ流動性とFACETASMの用いる新たな視点でデザインを再構築するスタイル、この両方を体現するシューズとアパレルをデザインすること。その結果、彼とラッセルは意外性のある配色を採用したのだ。FACETASMを特徴づけるスモークブルーにアクセントとして組み合わせたのは、スタジアムグリーン、レッド、ピンク、オレンジ。「FACETASMとしては選ばないようなカラーですが、ラッセルが彼自身の考えを説明してくれたおかげで、絶妙なバランスの配色を生み出すことができました。今回のコラボレーションで生まれた特別な配色なのでかなり気に入っています」

       

      エクスペリメンタルな手法を好むという点で似通う2人だが、共通点はそれだけではない。それはターニングポイントとなった時代、年齢だ。たとえば、落合氏がFACETASMを創立したのは2007年、彼の20代最後の年だった。ラッセルがリーグに参加したのは2008年、彼は20代になったばかり。どちらも名門大学で活躍するスターだった。また、キャリアについて熱弁する人もいる一方で、2人はカリスマ性を保つためにあまり多くを語らない。そして何よりも重要な共通点は、どちらも活躍する場所で楽しみながら冒険的であるための秘訣を熟知しているということ。「どんなことにもチャレンジして行くという姿勢は、私たち2人に共通しています」ラッセル、Why Not?メンタリティー、そして自分をつなぐものについて落合氏はそのように語った。「FACETASMというブランド名は、多角的な視点という意味のfacetをもとにした造語。あらゆる創造性を駆使することを意味します。1つの手法にとらわれずに、クリエイティビティを発揮していきたいんです」

      【NIKE公式】GET TO KNOW: WHY NOT ZER0.4 X FACETASM

      同時に発売されるWhy Not? x FACETASMアパレルコレクションからは、肌触りの良いシェルパ素材を使ったリバーシブルのボンバー風ジャケット、オーダーメイドのようなトラックスーツ、「Why Not」と「FACETASM」を強調するグラフィックをあしらったスウェットシャツが登場。すべてに多様なテクスチャー、素材、ドレープが自在に組み合わされている。また、ワンランク上のスポーツウェアのシルエットにラッセルらしさが、そしてオーバーサイズなデザインと素材の転換方法にFACETASMらしさがよく表れている。落合氏は次のように語る。「いわゆる『スポーツウェア』的な何かを作るのではなく、FACETASMで学んだことを活かしてアパレルを作りたかったんです」「それは、さまざまな素材をどのように使うかということでもあり、それを通して新しい価値を創造することでもあります」

       

      アパレルではライフスタイルウエアを求められたが、落合氏はラッセルのことだけを考え続けていた。彼のスタイルやコートで「Why Not? Zer0.4 x FACETASM」が着用されることを想定していたのだ。「アスリートとファッションカルチャーがどんどん密接になっていくと、やがてファッションのトレンドがそれに影響されるようになるんです」と落合氏は語る。「ファッションに関して言えば、ラッセルは絶妙なバランス感覚の持ち主。ファッションに強い関心があるだけでなく、この分野に尊敬の念を抱いている人物です。このコラボレーションは長年の夢でした。自分がデザインしたシューズがNBAのコートで活躍するなんて、本当に思いもよらなかったこと。こんな機会が与えられたことに心から感謝します」

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