story

BUAISOUの楮覚郎（カジカクオ）と申します。代表を務めてます。

徳島県 自体が 江戸時代から蒅（すくも）の産地としては日本一で、阿波の蒅っていうのが質も良いし、昔ながらの方法っていうのも知りたいなと思って、それで徳島で教わったわけなんですけど

暖かくて雨も適度に降って土の質も適してますし、水が豊富っていうのが 一番良いです。

工房の場所自体 川沿いで、この吉野川沿いがすっごい盛んだったんですよね。

なので、今僕らが栽培している畑 100年200年前はどんな形だったか 全然わかんないですけど、同じ土地で藍を栽培してるって気持ち的にはすごい上がりますね。

僕らのメンバーは6人いるんですけども、役割って僕らあまりないんですよ、ほとんど。

畑も出て染めもやって、デザインして 縫製もやるっていう。全部をやりたいっていう気持ちのメンバーばかりなので

僕らは藍の栽培から行っているわけなんですけど、種まきから考えたら1年以上の時間をかけて やっと色が見れる。

藍の葉っぱを刈り取って乾燥させて、乾燥葉を作ってからその乾燥葉を発酵させて 蒅（すくも）という状態にします。

藍染めっていうのは、コットンのTシャツだったらコットンが植物であって色が植物であるんで、植物を身に纏ってるわけなんですよね。

そういった感覚っていうのが、すごい気持ちいいことだよっていうのが 伝わって欲しいなっては思います。

今生きてる中では化学染料が当たり前なんですよ。洗濯しても色落ちしないとか、擦っても色移りしないとか

無農薬にすれば収穫量も減るわけなので、教わった通りとかではなくて、自分たちなりにどんどん変えていかなきゃなって思うようになりました。

濃い藍染めが本当の藍染めだ。最初、僕始めたときにそればっかり聞いてて

そんなわけないやん、みたいな。薄い色でもこういうふうに着れるし、色持ちも良いし、藍染め自体を全部濃い色に限定したらそれこそが伝統を壊していくと考えていたんですよね。

伝統に縛られすぎて、今の時代に合ってないのにそれを無理矢理やろうとするから、その伝統がなくなっていく。環境に優しい素材でやろうとする気持ちって絶対今の時代なんで

素材の栽培から綿の栽培、麻の栽培とかから全部自分たちでやりたいなっていう。嘘がないですよね、その方が

それが純粋には夢ではあるんで、そういったのを目指してます。

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