story

「僕はクリス・ギブス。Union Los Angelsのオーナーだ。僕は何でも屋だけど、何かをマスターしたわけじゃない。

小規模でインディペンデントな店舗のオーナーとして、すべての業務をこなさなきゃいけない。何年間か経理をやった。出荷も荷受けも、すべてをこなしてきた。

今ではほとんどの時間をクリエイティブな作業に充ててる。想像どおり魅力的で楽しい仕事。もう出荷はやらない。掃除はするけどね。デザインしてるのは、自分が履きたいけど出回ってないシューズ。

素材やカラーで、伝えたいストーリーを表現したい。特にこのダンクには、Unionのストーリーと同じぐらい個人的なストーリーを盛り込んだ。

'Passport Pack'には、90年代中頃から始まったNikeとUnionの歴史が詰まってる。同じように、僕とNike、僕とUnionの歴史も

すべてが横並びで、ストーリーの中心にダンクがあるんだ。ヨーロッパと日本で以前に流行したカラーが核になってる。それから僕が伝えたいと思った好きな要素

いちばん伝えたいのは、日本とヨーロッパの交わり。その観点から、ヨーロッパのカラーを1つ、日本のカラーを2つ選んだ。

'Passport Pack'は3つのシューズで構成されてる。このカラー［コートパープル］は、2000年代初めの日本のカラーを参考にした。

'Argon'というカラーは、90年代終わりから2000年代初めの日本のカラー。

それから'Pistachio'は、2000年代初めから中頃にヨーロッパで特に流行したカラー。以前、僕たちは他の国々に足を運び、世界中を飛び回ってた。

ロンドン、イタリア、パリ、それから特に日本。自分の国にはないシューズが他の国々で手に入ることに気付いて、購入するようになった。デザインが違うものがあるんだ。

たとえば色が違うとか。それに、以前からダンクが大好きだった。ダンクも、他の地域に行けばイケてるカラーが手に入った。

旅をすることで関心が他の世界に広がり、他の世界を知ることで違った視点から自分の居場所を見つめなおせた。

まったく新しいやり方を導入できたんだ。今となっては、僕たちの店は、屈指のストリートウェアストアとして評価されてる。

15-年前や20年前は、僕たちの店がスニーカーショップだと思われていなかった。でも今は代表的なスニーカーショップの1つになっている。おかしな話だけど、僕はこのことを伝えたいんだ。

レガシーを作ろうとすることがモチベーションになってる人もいるけど、僕は違う。新しいことを試して、新しいアイデアを模索するのが好きなんだ。そのプロセスに夢中になる。

【NIKE公式】デザイン誕生まで：ユニオン x ダンク LOW 'Passport Pack'

Behind the Design