story

アイマンです。僕はオサマ。メリーランド州ボルチモアでCarpet Companyをやってる。ボルチモアのスケートボードコミュニティは本当に小さいから、みんな友達なんだ。

それに、この場所のカルチャーは僕たちがやっていることに対してすごく順応性がある。活発だし、いろいろな動きが起きている街だけど、そこまで忙しい場所でもない。でも、忙しくしようと思えばできるよね。確かに、ものすごく忙しくすることも、そうじゃないペースにすることもできるね。

まあ、アプローチ次第ってこと。スケートボードのブランドにしようと思ってCarpetを始めたわけじゃないんだ。ただ、僕たちはスケートボードのコミュニティの中にどっぷり浸かっていただけ。

ビジネスにする気は本当になかったんだ。日中はボルチモアの公益事業会社でエンジニアとして働いてるから。僕はNASAのネットワークエンジニアなんだ。

コンピューター関係の仕事だよ。だから、金を稼ぐつもりじゃなく、ただ始めただけ。当時、Palace Fiveってスケートボードショップがあったんだけど、そこで「これイケてるな」

「うちの店に置きたいな」って言われたところから始まった。その時は僕とアイマンしかいなかったから、夜の11時、12時、1時までクランクを回してた。毎日ずっとこの繰り返し。それ以外の方法を知らなかったんだ。

失敗続きだったよね。インクも間違ってたし、スクリーンも何もかも間違ってた。僕たちは、小さい頃からチャレンジを楽しむようにって育てられてきたんだ。板を使ってスクリーンプリントを作って失敗したら、何度も練習する。チャレンジすることを学ぶって感じ。

たぶん塗料缶用の缶オープナーを使うのが一番開けやすいかも。これは、友達と家族向けの限定ボックス。

そして、これがシューズ。どこから説明したらいいかな。いろんな要素が入ってるんだ。スタート地点は…

とにかく履きやすいシューズを作ること。でも、スクリーンプリントと擦れた時にクレイジーなアンダーレイヤーがのぞくデザインにしたかった。ただ擦れるだけじゃなく、ベースにはすごく良質のレザーを使うことも重視していた。

基本的に、これは僕たちが以前スキャンしたスクリーンだから、シューズごとに少しずつデザインが違うんだ。これを一番上のレイヤーにして、擦れて破れると、このキャンバスが出てくる。

このシューズが他のシューズと違うところは、秘密のメッセージが入ってること。秘密のメッセージのプルタブは、対話式な感じにしたかった。これは楽しいパーツだったね。「おっ、こんなところにあったのか。クールだな」って感じの、隠しメッセージにしたかったんだよ。

内側にはアラビア語の刺繍を入れた。僕たちと僕たちのルーツを表現したいと思ったのが理由の1つ。シューズのデザイン面でも大きな役目を果たしているけど…

アイマンが言ったように、僕たちのカルチャーやルーツを取り入れて、エジプトや中東を表現したかった。すごくクールだと思う。もう長いことシューズを集めてるけど、このシューズを手に取って…

「これは自分たちがデザインしたシューズなんだ」って思えるなんてね。イスラム教徒の人々やボルチモアの人々のことを考えるよ。なかなか話題として取り上げることの少ないジャンルに属する人を表現している…

良いシューズに仕上がってると思う。このシューズを発売できてほっとした気分だよ。うん、本当に満足してる。

【NIKE公式】Behind the Design: SB Dunk High x Carpet Co.