story

「ここはボルチモア。文化に独特のニュアンスがある。 それがこの街らしさ。 僕たちの創造性も、すべてこの街の産物。 これが、Color of the Month」

「こんにちは。 僕はアブドゥル。 Color of the Monthについて話そう。 ここはスポールディングのパークハイツ角にあるシンデレラシューズの前。 僕は西アフリカのシエラレオネで生まれ、14歳でアメリカに来た。 ボルチモアの空港に着き、」

「飛行機から降りたとき、シルバーのスウッシュが付いた、ホワイトのエア フォース 1 HIGHを履いた空港職員が目に入った。それまで見たこともないシューズだった。 学校に通い始めて、ボルチモアという街の存在と影響力の大きさに」

「気付いたよ。 この街で生きていく足場が固まってきたから、最適なシューズを探しに出かけたよ。 それで、近所にあるスニーカーの店をいくつか見つけたんだ。 2017年、エア フォース 1の35周年の年に、」

「Nikeの委託で、エア フォース 1誕生のストーリーを描いた漫画のイラストがこの後ろの壁に描かれていた。Nikeは生産をやめようとしてたけど、ボルチモアの3つの店舗がそれを撤回させたんだ」

「スリーアミーゴズの名で知られる3店舗だ。 この街にいる人なら、シンデレラシューズに来たことがあるはず。 ニューヨークの人もわざわざ買いに来るんだ。 DJクラーク・ケントもよくここに来てたよ。 アメリカ中探しても手に入らないエア フォース 1がここでは手に入る。本当だよ」

「いい時代だったんだ。 『Color of the Month』プログラムは僕がアメリカに来る前からあった。 90年代初めに、多数のカラーが復活したことがあった。 そのカラーは、ボルチモアの高校のカラーを基盤にしてると」

「噂されてた。 自分たちのためのデザインみたいに思ったよ。 ちょうどシンデレラシューズの店の前でエア フォース 1を話題にしてたんだ。 そろそろイーストサイドの友人、エイマンに交代しよう。エア フォース 1とエア フォース 1への思いを語ってもらおう」

「こんにちは。 僕はエイマン。 Carpet Companyを 兄のオサマと経営してる。 今いるのはイーストボルチモア。 この新しい本社では、服やシューズについて話したり、服にプリント加工したりすることも、スケートすることもできる、」

「コミュニティのみんなが立ち寄れるところ。 エア フォース 1の一番古い思い出は？ アラバマにいた頃に、兄からもらったシューズ。 8歳か9歳で、 2年生だった。 一目見て、 かっこいいと思って、 履いたのを覚えてる。 トゥキャップに気付いて、」

「頑丈に違いないと思った。 好きなのは、オールホワイトのLOWタイプ。 僕のお気に入りだ。 絶対に消滅しないシューズ。 うん。 エア フォース 1を一言で表すと？ 永遠。 クラシック。実体がないものに等しかったから」

「それに40年以上にわたるレガシーは驚くべきもの。 誕生したのは1982年。 当時、どのモデルにも寿命があった。 2年とかそれぐらい」

「エア フォース 1も生産終了しかかってたけど、 ボルチモアの3つの店、チャーリールドースポーツ、ダウンタウンロッカールーム、シンデレラシューズがNikeに直訴したんだ。ボルチモアの街でものすごく存在の大きいこのシューズを 存続させるにはどうすればいいかって」

「それでNikeは、その3店舗に桁外れな数量を発注するよう求めた。 確か、各店舗で1,200足ぐらい。 エア フォース 1はボルチモアだけで、飛ぶように売れた」

「それが『Color of the Month』プログラムの始まり。3つの店が、すぐに『いいよ』って応えたからね。 チョコレート色のスウッシュが付いたホワイトがあるなら、ロイヤルブルーのスウッシュが付いたホワイトが欲しいと、店が要望を出して、 独自のカラーで販売し始めたんだ」

「毎月新しいカラーが発売される。 年月と共にスタイルが進化してるよね。 今ストリートで目にするのはどんなスタイル？ 何でもありだね。 新しいものは買わずに使い古したものを履いてる。 最近では、あちこちで新しいモデルを見るよ」

「僕のスニーカーへの思いはここまで。 規模の拡大や文化についていろいろ調べたけど、たぶんまた調べるよ。 ボルチモアについて紹介してきました。 最初は、ウエストサイドのパークハイツとスポールディングの角にあるシンデレラシューズの前から始まり、」

「イーストサイド、Carpet World本社のエイマンが引き継ぎました。 ありがとう。 呼んでくれてありがとう。 ボルチモアは間違いなく、エア フォース 1の成長に多大な影響を与えた」

「スタイルは年月と共に進化しても、そのエネルギーは変わらない。 確かにボルチモアはNike定番モデルの価値を高めたけど、ほかにも理由はたくさんある」

【NIKE公式】Air Force 1 Color of the Month：Baltimore