ランナーの声が導いた、ナイキ ボメロ 18誕生の裏側

注目ポイント：

• ナイキ ボメロ 18の開発では、女性ランナーたちが不可欠な役割を担った。
• デザインチームはウィメンズのサンプルサイズを使用し、理想的なフィット感と履き心地をモデル化。
• クッショニングと快適性を重視するという女性ランナーの意見が、厚底のデザインを生んだ。
• 男性アスリートも女性アスリートも、ボメロ 18の快適な履き心地と汎用性を高く評価している。

Nikeのボメロ 18は、定評のあるランニングシューズシリーズの最新モデルであるだけでなく、フィードバックを活用した証でもある。

Nikeはボメロ 18の開発に着手した際に、女性ランナーの意見を取り入れた。 「クッショニングや快適性を重視しているという話を女性からよく聞きます」と語るのは、Nikeプロダクト ライン マネージャーのアシュリー・キャンベルだ。

Nikeは女性アスリートを道しるべとし、最高レベルのクッショニングと快適な履き心地を追求した。

ボメロ 17は発売当初から、向上した快適性と衝撃吸収性が評価されていた。 そこで、こんな疑問が残った。これほど高い評価を受けているランニングシューズを、どう再構築すればいいのだろうか？ ボメロ 18の開発にあたり、イノベーションチームは、クッショニング、幅、ロッカー構造という成功の方程式を考案した。

前足部は36mm、ヒールは46mmと底を厚くして、クッショニングを向上。 軽量のZoomXフォームと反発力に優れた足裏のReactXフォームを組み合わせることで、ランナーに特別な体験をもたらす。

ボメロ 18の最大のポイントは快適性だが、安定性も重要な機能である。 Nikeチームはこのコンセプトを取り入れ、安定性を確保しながらぐらつきを感じにくくするために、幅にゆとりのあるデザインを採用した。

チームは、クッショニング、ロッカー構造、安定性を重視し、ウィメンズのサンプルサイズを使用して最初のプロトタイプの作成に取りかかった。

「女性のためのフィット感と履き心地については、とことんこだわりました」とキャンベルは話した。

シューズ開発における重要なフェーズの一つが、ロサンゼルスのBlue Ribbon Sportsで実施され、男女のランナーからフィードバックが寄せられた。 そこでランナーたちはボメロ 17とボメロ 18の両方を履き、約3.2キロを走った。 アスリートの大多数が軍配を上げたのはボメロ 18だった。

ロサンゼルスでのテストプロセスの一部では、デザインに重点が置かれた。 「すべての人に魅力的に映る幅広いカラーを用意し、女性が求める選択肢を提供できるようにしたかったのです」とキャンベル。

2025年2月、Nikeはボメロ 18を正式に発表し、特にクッショニングのイノベーションを中心に大きな話題を呼んだ。

「クリエイターとして、ほんの少しでも人々の生活に影響を与えられるというのは、本当に素晴らしいと思うんです」と、デザインチームを率いたケヴィン・レイエスは語る。 子どもの頃からスポーツもアートも大好きだった彼は、シューズデザインを通じて、その2つへの情熱を1つにした。 他のアスリートの足元に大胆なカラーを目にすると、最高の気分になるのだ。