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チームプレーだからこそ 個性が大事: 稲葉篤紀

個性的な選手がそろう北海道日本ハムファイターズの中心選手としてプレーする稲葉篤紀。厳しい練習と規律で知られる愛知の強豪校出身の彼が、高校野球選手の個性について思いを語った。

僕の高校はいわゆる強豪校。全国に行くのが当たり前で、過去にたくさんのプロの選手を輩出しているような学校でした。時代の違いもあると思うけど、当時はすごく練習が厳しくて野球を楽しむとか選手一人ひとりの個性をのばすとか、そういう雰囲気じゃなかったですね。だから、僕も当時は自分の個性なんて考えたこともなかったです。

それが大きく変わったのは、やっぱりプロに入って、北海道に移ってからですね。みんな個性が強すぎるくらい強くて、しかも楽しみながら野球をやっている。最初は戸惑う部分もありましたけど、実はそれが勝つためにとても重要なことだっていまは思うんです。

僕たちはプロなので、ファンの皆さんに楽しんでもらうために一人ひとりが際立ったものを持ってないといけない。それは当然なんですが、実はチームのなかでもそういう個性を持っている選手は「なにかやってくれるんじゃないか」って期待を持たせてくれるんです。その人がヒットを打つだけでチームの空気が変わって、試合の流れを変える。こういうチカラが、勝つためにはすごく重要になってくるんです。それは高校野球でも同じだと思います。チームのために自分らしさを殺すよりも、自分らしいプレーでチームを勇気づけるっていう考え方のほうがいいと思いますね。

個性を身につけるために必要なのは、まずその人の個性を決めつけないことです。監督やまわりが「お前はこうだ」って型にはめてしまうと、どうしてもそこから出られなくなる。特に高校時代は技術も体もキモチもどんどん成長して変化していくときです。試合はもちろん普段の練習でも、フラットなキモチで自分らしさっていうのを探して、ときには壁にぶちあたったりしながら個性をつくっていって欲しいですね。

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